オーストラリアwithスペシャルキッズ

個性的な息子たちが日本デビューする日まで

自閉症・遺伝要因説

自閉症には原因があって、それが解決されれば治るものなのか、自閉症は個性なのか。

目指すものをめぐってアメリカでは自閉症当事者・親とで論争になっている(いた?)らしい。

かつてカリフォルニア、現在はネバダにお住まいのあーちゃんママのブログにちょっと前の記事ですが、共感したのでリンクさせていただきます。

「リカバリーについて考える」

アメリカのような自閉症関係の団体それぞれがパワフルで相反する主張で論争になるのも、自閉症者のみならず自閉症児の親も潜在的自閉症(と私は感じてる)で、一度信じると変更がきかない人たち同士の対立だからかもしれない。。。

私はこの方の意見に賛成 遺伝要因説

http://www.fukushishimbun.co.jp/topics/5128

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環境も関係あるかもしれないけど、例えば妊娠中に摂った食品やなにかの化学物質が原因というのであれば私たちの親の代とかその前のほうがそういう化学汚染はもっとひどかったと思うし、化学物質が原因であれば今の東南アジアとか中国のほうが自閉症児がたくさん生まれると思うんですよね。で、1、2世代前ならそれはもう遺伝子に折り込み済みになると思います。

後天性だと思うと希望が持てるというか、何か原因があるはず、原因をなくせば自閉症は治る(回復する)はずだ!となるのもわかります。

でもちまたに出回っている(けど、ほとんどの医師に知られていなくて、でも一部の医師は提供している)自閉症の原因、その治療法で自閉症が治ったというのは現時点では仮説にもとづく研究で(有効だったという症例はあるだろうけど)、人間の自閉症の治療として効果があるかどうかは医学的に証明されてないと思います(だから一般の医師が取り入れないのはリスキーだし、Best of interestで患者を守るのは当たり前)。

また、動物や試験管での実験で効果が証明されても、それが生身の人間に当てはまるかは未知です。

生身の人間に試す研究(人体実験)は医療倫理に反するため、正式に研究することは難しいと思います。

でも賢い研究者は仮説に基づき、人体実験志願者を募って臨床研究しています。

(通常の研究であれば莫大な研究費用がかかるけど、その逆で治療ということで志願者から高額の治療費をとれる)

さらにその研究機関・研究者が有名となればどんどん志願者が集まってきます。

母体数が増えれば成功する症例も増えるでしょう。

また、志願者(自閉症児の親)に「効果が出るまで時間がかかるかもしれないが、あきらめないで」、効果を保証しない逃げ道もあります。

こういう研究はほんとうはその治療だけの効果があったのかは証明できないです。

時間が経てば発達障害の子どもでも身体的に大きくなれば変化もありますし。

そして仮説が一人歩きして、仮説を利用した自閉症マーケットが広がっていきます。

腸の炎症が自閉症の原因なので、腸を治せば自閉症は治る、だからこの検査して、このサプリのませて、とか。

◯◯検査と治療(サプリなど)を同じ会社・団体が提供していたり、提携していたり。

もし自閉症が後天性(何かが原因)と信じて医学科学的に効果が証明されていない治療を始めるのであれば、その前に期間なり、投資額なり、エグジットポイントを設定しておくべきと思います。

ちなみに、腸のコンディションが良くないと不安感・ストレスが大きくなるので、そうでなくても不安な世界で生きている自閉症児ですから、腸を調えることは大切だと思います。

症状が出てるくらい悪いコンディションの腸がよくなれば不安感が減るので、腸の治療をしたら自閉症児の不安感による問題行動も減るだろうことは容易に想像できます。

DS1がハイスクールに入って環境が変わったので、彼の不安感がかなり大きくなってます。

毎日のようにいろんなことで気が動転して叫んだり、私を罵ったりしてますが、これも不安感のせい。

私はなんとか怒鳴り返さないで、共感を示して彼につきあってます。。。(忍)

以前の彼は気が動転して暴れたときの記憶がすっきりすっぱり飛んで無くなってましたが、最近は覚えてるみたいで、「さっきはごめんなさい」って言うようになりました。

DS1は腸のコンディションはいいです。小麦食べても牛乳飲んでも全然影響なし。

でもメジャー食物アレルギー持ちのDS2の腸は何かしないといけない感じです。。。彼は自閉症ではないけど不安感強い人なので(悪夢をみるから私と一緒に寝たいという)。