オーストラリアwithスペシャルキッズ

個性的な息子たちが日本デビューする日まで

推定自閉症者と支配欲

私の周りにすごいエピソードを持つ裁判官がいます。

 
彼は現役ですが、もう高齢。
 
彼の幼少時にはアスペルガーの診断はなかったはず。
 
彼のエピソードが強烈です。
 
血も涙もない。動物の惨殺は平気。
 
兄弟を殴ってケガさせたり。
 
すごく弁が立つから論破。
 
 
今は肉親と絶縁しています。
 
彼の肉親によると、子どもの頃から支配欲が強く、
親にもよく反抗していたようです。
 
大人になって実父が高齢になって弱くなってから、
支配欲のピーク。
 
実父の死に方さえも彼が決めたんです。。。
 
 
ヒットラー自閉症だったのでは?という人がいます。
 
カリスマ性があるんですよね。
 
そういう人に惹かれ従ってしまうのも、人間の弱さかもしれません。
 
 
人間の欲望の中で、支配欲ほど恐ろしいものはないなと思います。
 
私は母親に愛情という変形で支配されて育ったので、
人の支配欲に敏感です。
 
今はもう抵抗するとかじゃなくて、なるようになれ、と。
 
支配したい人は支配されることへの不安、抵抗も強いですし。
 
経済も政治も支配したい人VS支配されたくない人で盛り上がる。
 
ドナルド・トランプに抵抗するのも、製薬会社を否定するのも。
 
どうなってもいいじゃんっていう生き方が実は平和だったりします。
 
自分の観方の問題ですから。
 
 
ちなみに私の母も気づくと自閉症的エピソードが多々あります。
 
ネガティブな経験を忘れられない、許せない脳をお持ちです。
 
離婚したかったけど小さい私と妹がいたから離婚しなかった、という
愛情の押し売りと、自分の思い通りに生きてなかった抑圧も抱えています。
認知症になる傾向大)
 
母にはまだ遅くない、今を楽しんで過ごして、
認知症を免れてもらえたらと思ってます。
 
 

人からの幸せの押し売りで気づく、自分の押し売り行動

やっぱり人間、自分の経験が一番身に染みると思います。

 
お子さんにすごい愛情の押し売りをしているママさんに、
幸せの押し売り(宗教ではないです)をしてみました。
 
どんなに人にいいと言われても、自分が嫌なものは嫌ですよね。
 
わかってくれたといいんですが。
 
 
私は母から幸せや愛情の押し売りをされて育ちました。
 
私はあなたのためを思って○○している、っていうのが重かった。
 
それって母の支配欲なんですよね。
 
あるいは、子どもへ愛情を押し付けることで自分の生存意義を感じてる。
 
確かに私は母の思い通りに育ちましたけど、ゆがみました。
 
だから20代でいろいろ心身問題が出でどうしようにもなかったとき、
母に私はお母さんの言いなりにはならない!重たかった、もうやめて!と
大泣きで喧嘩しました。
 
それから20年近く。
 
海外に離れて住んでいてちょうどいい感じです。
 
母は今老人大学で芸術を勉強しています。
 
今までは私や孫たちに何かあったらいつでもオーストラリアに行くからね!
と言っていた(確かにしょっちゅう来てもらっていた)けど、
老人大学が始まってからは大学優先の毎日を送っていて、
こっちが頼んでも学期中の来豪は拒否されるようになりました・笑
 
70代になってやっと自分の人生を生きてくれているようでよかったです。
 
 
 

レッジョ・エミリアアプローチの小学校

DS2の話題が続きます。

 
DS2は今通っている小学校は3つ目です。
 
最初はシドニー、2つ目はメルボルンに越してきて最初の学校。
 
今通っているのが3つ目。
 
1つ目と2つ目の学校はかなり教育熱心な学校でした。
 
Kindy(Prep)から2年生くらいまではホームリーダーが宿題で。
 
我が家は全然熱心でなく、毎朝学校に行く前に
「あ~、読んでなかったじゃん!」となってました。
 
本読みは嫌いではないみたいなんだけど、
読みたいって思う本しか読めない。それは私も同じ。
 
それにLD気味だった(というか今も)なので強制したくない。
 
3年生のときは毎週計算問題とかの宿題があったなぁ。
 
3つ目の学校は、3年の後半で引越すことが決まって、
前の学期の最後の何日かに見学に行ったんですが。
 
もうその時から「ぼく、この学校大好き!」と目がキラキラ。
 
教室(とは呼ばず、コミュニティ系の名称)のなかに
巨大な熱帯魚の水槽があるのを見つけたからです。
 
魚大好きなDS2なので、そうだよね。
 
そしてまぁなんとなく自由そうな学校で、制服もないらしい。
 
制服がない小学校なんて!あるんですね。
 
私としてもお財布に優しい学校だなぁと思いました。
 
たまたま引越してきて超近所に小学校があったという
それだけの理由で転校したわけですが。
 
この学校、すごくユニークです。
 
それがタイトルのレッジョ・エミリアアプローチ。
 
イタリア人が多い地域だから?かよくわかりませんが、
校長の方針かな?
 
4年生まで宿題がありませんでした。
 
アート大好き、勉強苦手なDS2には天国のような学校。
 
アートで教育・・・日本ではこんな感じ?
 
前の学校ではしぶしぶ宿題やってたからなぁ。。。
 
去年もオリジナルの漫画やイラストをいっぱい書いてました。
 
前の学校にあったようなアート展というのはないのが残念ですけど、
クリエイティブな子には毎日作品をつくれるわけですから。
 
引越してきて、アートの才能のおかげかすぐに友達ができてました。
(まだ去年はそれでも自信ない子でしたが)
 
5年生から現実世界を経験するようです。
 
宿題が始まる(らしい)。今週は何も持って帰ってきてません。
 
去年までMacbookのクラスがありましたけど、シェアさせてもらい、
5年生からはマイコンピュータを持たねばならず、、、
 
思い切ってMacbook Airを買い与えました!
(私ももちろん使う!)
 
コンピュータもまだ学校で使ってないみたいです。
 
 
レッジョ・エミリアというのは北イタリアの街の名前とのこと。
 
コミュニティで子どもたちの自主性を育てる、という。
 
確かにDS2の小学校は学校というよりは一つの地域社会っぽい。
 
そして親の送り迎えなしで登下校する子どもたちもけっこういる!
(高学年は特に)
 
これ多分、他の地域の人から見たら信じられないかも。
 
私もいまだに目と鼻の先の学校までDS2を送っているが。。。
 
 
教育熱心でスノッブウェスタンの親が気になったりはするけど、
まぁそういう親はどこにでもいるのでね。
 
今の学校に慣れてきたので、もうちょっとDS2の学校行事に
ボランティアとして参加してみようかと思ってます。
 
前の学校ではランチのボランティアをしてたのだけど、
キャンティーンも学校によって全然違うのでどうだろう?
 
アジア人が少ないので参加するにはちょい度胸が必要だけど、
コミュニティの一員として私も活動したい。
 
レッジョ・エミリア、シュタイナーやモンテッソーリのように
目立ってはいないけど、、、
 
メルボルンでクリエイティブな子どもを育てたい親には
かなり良いかもしれません。
 
その代わり、学校で「勉強」はしませんよ。
 
DS2には芸能で生きて行ってくれればと思ってるので
この小学校、私はとても満足してます。
 
PS
草間彌生さんって誰?だったので調べたらすごい方でした。
 
 
 

あきらめから生まれる感動と喜び

新学期が始まって早々、このあたりの小学校やハイスクールでは
水泳大会があります。

DS2は発達障害はないと小児科医に言われましたが、

学習障害のケがあり、人を真似て学ぶことが苦手。

「本人のやる気とブレイクスルー」が彼の学びを左右します。

私は真似から学ぶタイプ(だから私は左利きなのに右利きの親から
学んだバドミントンやテニス、ゴルフは右で)。

人の真似ができないDS2に何かを教えるのは「あきらめ」が要る。

フリースタイルの息継ぎには残念の連続。

本人もできないのがわかるので(沈むから)自尊心を維持する声かけ。


なかなかいい点を見つけるのは大変なんだけど、なんとか。

そして気づいたのは、目が見えない人に教えるのと同じがいいのでは?

プールサイドから見ておしえるのは無理。

一緒にプールに入って手取り足取り。

一緒にプール入るだけでも子どもにはうれしいんでしょうね。

目からの認知→自分の動きコーディネートができないということは
見せて教えるのでなく、実際に理想の動きを他動的に私が
彼の手足を動かして、本人がその動感覚を覚える。


とりあえず実際に水の中であごを肩につけてまわすとか、
試行錯誤。まだまだコーディネートには至らず。

その翌日、親しい先生とプールに行って練習したら、
すごくきれいに泳げるようになったという。先生様様。

そしてその翌日も本人がすごいやる気になっちゃて、また
プールに行きたいという。

そして見たDS2の泳ぎは、おとといの溺れそうなDS2とは別人でした。

華麗に息継ぎしてすいすい泳げるようになっている!

めちゃくちゃ感動した。

「なんでできないの?」ってあきらめられないから言ってしまうけど
これ、ほんとにDS1の子育てから学ばなかったら絶対にDS2にも
言っていたと思う。

でもまぁもう「できるのが当たり前ってよりはできなくて当たり前」と
あきらめてるんで。
DS2が泳げるようになって本当にうれしい。

というか、私より本人のほうがもっとうれしいに違いない。

すごい自信がみなぎっている!

けなしてDS2の可能性をつぶさないで本当によかったと思う。

水泳大会、フリースタイルもエントリーした。


あとは飛び込みの練習もし始めた。

これもやっぱり恐怖心があるから足から入ってしまったり。


それでもやればできるってわかってるから何度も練習してる。

飛び込みを体感で教えるのはなかなか難しいけど、
きっとブレイクスルーがあるでしょう。


夕べはお稽古事のあと、8時半ころプールに行って練習。

また今日もプール行きたいって言うかなぁ。。。

本人がやる気満々。これをつぶしたらあかんね。


今日もDS2に付き合ってプール行ってきます。

私にもいいエクササイズだわ。
(初日は足がつっちゃって大変だった)



<span amb-icon="reblog hasLabel"></span>”東田直樹さんのお母様にご回答いただきました:才能開花の種まき”

私は実際に見ないと信じられない性格です。

 
以前から東田直樹君の世界のさまざまな言語で翻訳された本を知っていましたが、
読んだことはありませんでした。
 
たまたま見た動画(昨日のリンク)で、彼がどんな感じなのかわかりました。
 
東田君、悟ってますね。
 
そして思いました。彼のお母さんはもっとすごいのではないだろうかと。
そしてみつけた「東田直樹さんのお母様にご回答いただきました」:才能開花の種まき というブログを以前のブログでトラックバックさせていただきました。
 
きっとお母さまは東田君が作家デビューする前から地元では有名な方かもしれないけど、「私はこういう子育てしてる!」って現在進行形のブログとか書いてなかったわけです。
 
子育ての結果が出てから、つまり東田君が本を出版してからお母さまも本を出したり、直樹君と講演を始めたのは素晴らしい。
 
私もブログ書くのやめて、東田君のお母さまみたいにDS1やグレーゾーンのDS2をしっかりサポートすることに専念して、子どもたちが一人前(サポート必要でも自信をもって堂々と生きられる)になってから、子どもの頃はあれした、これした、って書きたいと思います。
 
これからは子どもたちをブログネタにしないで秘密にして。
 
彼らがメジャーになったら公開しますわ笑
 
 
 

発達障がい児の友達について 彼らの視点

アメブロってほんとにすべてにおいて日本っぽさを感じますね。

日本の流れに着いていくにはいいんでしょうけれども、なんだかとても疲れる。
 
アメブロ信者っていると思う。
アメブロワールドがその人の世界、中心になっている。
まぁそういう生き方もありかもしれません。私にはアメブロは息苦しい。
でもアメブロで書き始めてしまったので、ぼちぼち書き続けてます。
 
さて、昨年後半はDS1はセレクティブ試験にまんまと落ち、
今年も同じハイスクールで9年生になります。
昨年8月に学校のスキーキャンプがあり、参加させました。
そのとき考えた友達問題が最近また身近で話題になったので、
このブログのあとのほうで書いてみます。
 
DS2はもう5年生。
学校の方針で今まで宿題がなかったけど、5年生から宿題あり。
学校のコンピュータプログラムでコンピュータが必要ということで、
とうとう奮発して新品Macbook Airを買ってやりました。
 
勉強よりアートが得意なので、Airを使いこなしていただいて、
アート系で力を伸ばしてもらえたらと思います。
 
話を戻してスキーキャンプにて。
大きな荷物だったので、学校まで送ってやりました。
 
スキーキャンプは希望者のみ、クラスごとで組まれてました。
DS1には仲が良い友達が2人くらいいますが、そのどちらも不参加。
 
すでに学校に着いてる子どもたちがいて、DS1もその近くに行きました。
クラスメイトが集まってる辺りから2メートルの距離。
みんなおしゃべりしている。
 
しかし誰もDS1に話しかけない。DS1は空気のような扱い。
 
これは、、、む、無視?
 
クラスメートは友達なわけではないので、別に仲良くしなくていいけど、
Hi くらい言ってもいいのでは?と思いましたよ。
 
普通ならだれでもそう思うんじゃないでしょうか?
 
そこで私は変なおばちゃんになって、唯一日系の子に話しかけてみたら。
(日本語で)
 
I don't speak Japanese ってきっぱり、ぷいっ。
 
今まで何度も「ママが日本人の日系の男の子」をみてきてるので、
彼の対応にかなりショックを受けました。
 
これはきっと、ママと日本語を話す習慣によって、オーストラリアにいても
性格・気質は形成されていくのだと確信しました。
 
私の中で日本語を話す男の子たちはとてもやさしい子だちばっかりでした。
 
この時、めんどくさくても子どもたちの日本語は絶対に維持させようと
心に誓いましたわ。
 
とにかくそんな感じでDS1が空気のように誰にも話しかけられず、
ぽつんとしていることに動揺してしまった私は、引率の先生に直訴。
 
「あ~、DS1ね、大丈夫でしょうよ、どうせスキーばっかりやって
夜は疲れて寝るだけだし」って言われちゃいました。

ちょうどDS1のバスが出るときに近くにDS1に似たタイプの子がいるのを知り、
その男子が親の勘ではDS1と同類?な感じで少し安心しました。
 
キャンプの写真をみても、やっぱりちょっとあれ?って感じの
ポジショニングで写ってましたが、キャンプ自体は楽しかったようです。
 
あとで聞いたら、普段もあんな感じらしいです。
 
親としてはDS1は無視されてるって思ってましたが、彼も話したくないから
全然苦にならないらしい。
 
友達になろうとも思わないらしい。
 
息子が障がいがあって、友達がいないって気にしてるのは親なんですよね。
 
別の機会に自閉症の娘さんに友達を作ってあげたいと思っているママの話をきき。。。
 
本人が本当に友達がほしいと思っているのか?親のエゴではないか?と。
 
そういう風に思っていたところで東田直樹君の映像を始めてみました。
 
彼も友達について語っています。本当に真理だと思いますね。
 
彼らには彼らの世界があるんですよね。
 
自閉症の人たちは進化した人々。
 
煩わしい人間関係から解放されていると思います。
 
お釈迦様も心理学者も「人間関係がすべての悩み」って言ってます。
 
彼らが持たない人間関係の苦しみ。
 
友達をほしいと思わないんですから、そっとしておいてあげたらどうですかね?
 
今後はDS1が気にしない限りは介入しないことにします。
 
本当に自閉症のある人々にいろいろと学ばせてもらってます。