映画『That Sugar Film』の問題点。
先日、ケアラーグループの集まりにて、オーストラリアン映画を観ました。
私なりの感想を一言でいうと、この映画を鵜呑みにしてはいけないな、ということ。
アンチ炭水化物ダイエット派(糖質制限・パレオダイエット派)によって作られた映画なような。
果糖過剰摂取の食生活は、どんな程度かは未知としても体に悪影響があるという仮説に基づいて撮られている。
本当に映画のような果糖過剰摂取の食事をしているのはアボリジニの人々や貧困層の人たちであって、富裕層で太っている人たちはまた別の方法で太っている。
例えば加工品はめったに食べないけど、熟しておいしいフルーツをたくさん食べていたりする。
そこから抜けられない、どうしようもない貧しい生活をしている彼らを見下してる感じでとても不快だった。
あるいはオーソリティに訴えているつもりなのかもしれないけれど。
私はこういうのに↓気づいてしまうので、すごく自分が嫌なんだけれども仕方ない。
映画のトピックにあまり関係ないところでサブリミナル効果(とある商品サービスのマーケティング営業販売促進)が入っていた。
そして逆に何度も何度も登場するコカ・コーラ。
この映画はコカ・コーラを批判しているようで、実は宣伝しているという事実。
映画に出てくるWell-being Programsは、コカ・コーラがスポンサーだし。
一点、この映画でいいこと言ってるな、と思ったことは。
コカ・コーラは研究者や研究団体をスポンサーして、都合のいい結果を発表しています。
ある健康情報を手に入れた場合、その情報の提供者、スポンサーを確認して判断しましょうということ。
情報はいつも販売者にとって都合が良い情報だけが選ばれて、つまり操作されています。
ネガティブな情報は隠されます。
健康情報、特に医学的には認められていない情報は、たいていが健康食品販売者(商品サービス業と提携しているセミナー講師も)から発信されています。
信じるならもっと販売(営利目的)にかかわらない、中立的な立場の人・団体がいいと思います。
日本でも大学教授が制約会社のスポンサーで医師向けにセミナーをするときに、特定の薬を宣伝することが問題になっています。
http://www.asahi.com/articles/ASH305GJFH30UUPI006.html
薬じゃなくてサプリだったらいいのか?良いわけないです。
自分は砂糖を取らない。砂糖を止められない人たちはかわいそうだな~って、上から目線で作られたこの映画。
私にとっては砂糖をがりがり食べるより後味悪いです。。。