まずは標準医療にCAMの良さをアピールしたい。
先日から読んでいた本に感動してしまいました。
いろんなヒントが隠れていて、統合医療を目指す人にはぜひ読んでいただきたいです。
ただ、この本。
すごくいいのに、タイトルがもったいない
『病気が治る鼻うがい健康法』堀田修著。
確かに鼻うがいの方法を紹介してるけど、例えば「病気」だと漠然としてるからそれよりは「アレルギー」をつかうほうがよかったんじゃないかなぁとか、健康法って言葉もあんまりキャッチーではない気がする。。。
私がこの本のどこに感動したかというと・・・
まず、著者の堀田医師は腎臓の専門なのに、標準医療では耳鼻咽喉科に入る「他分野」について書いている。
これもからだを別々にみる標準医療に対して、ひとつの統合医療のかたちだと思います。
彼の専門は腎臓病IgA腎症で、その病巣(原因)は扁桃にあるので扁桃を治療して根治の成功をおさめた。(個人的には扁桃摘出は好きではなく、ずっと扁桃をとることを勧められたDS1もDS2も結局そのままです)
しかし、扁桃を摘出しても治らないIgA腎症がでてきて、「対症療法ではなく根本治療で疾患の根治を目指す」ことにより、上咽喉に着目しました。
そして私にとっては目からウロコの上咽喉
上咽喉は自然治癒力が多いに関係しています。
免疫機能を持つバリアポイント。鼻から入った空気がまずぶつかる場所。
上咽喉はとてもデリケートなので、正しく鼻うがいする必要があり、注意点についても詳しく書かれています。
この鼻うがい方法を誤ると、自然治癒力を落とします。
その結果自己免疫疾患だけでなく、ガンなどまで患うことになるのではないでしょうか?
たとえば、いろんなストレスが重なって、自然志向派の人にかなり進行したガンがみつかりました。
その以前からの習慣として、その人はヨガ式鼻うがいの方法で、塩水のほかにクレイも混ぜました。水は白湯を使ったにしても、例えばインドの不衛生なスタンダードで免疫力が高い(少々雑菌が入った食べ物を食べても下痢しないとか)人々の方法を、衛生環境の良い私たちがそのまま実践するのはやや無理があると思います。。。
私としては心身症的な理由もあると思いつつも、間違った鼻うがいが自然派志向の人にガンをもたらした可能性もあると思います。
さて、ここで私がこの本で「なるほど!」と思えたことを連ねてみます。
☆自己免疫疾患が慢性的な上咽喉の病的炎症から発症するらしい。
東洋医学的には肺と腎は母子関係。
肺とは呼吸器系全般。肺だけでなく鼻、のど、気管、気管支、皮膚などが関係してきます。
肺の弱まりが腎を弱める。腎のエネルギーが弱い時は肺にエネルギーを補う。
腎臓の病気でなくてもアトピーなど自己免疫疾患はとりあえずは腎に分類され、東洋思想が西洋医学的に説明できたことがうれしかったです。
☆発生学では、同じ咽喉でも、上中下の上咽喉は内肺葉由来、中と下は外胚葉由来。
これはつまり、上咽喉が「気道の一部であると同時に胃や腸などと共通の性質を持っている」。
これも目からウロコ
気道&胃腸が内肺葉由来、これは東洋医学では肺と腸の表裏関係ではないですか
☆慢性上咽喉炎の原因は「1、ウィルスや細菌などの感染、2、自律神経による影響」。
1は病巣感染、慢性上咽喉炎は自己免疫疾患の病巣になる、とのこと。
そして2の自律神経
自律神経の調整は経絡治療がとても得意とするところ。
ここで統合医療の可能性がでてきます。
☆上咽頭炎の簡易診断法。
首の両横、胸鎖乳突筋の際で診断できます。
これだと手技療法(マッサージやオステオ、カイロなど)で上咽頭炎の反応が見つけられます。
これもまた統合医療という形で標準治療と手技療法が一緒にできそう。
まだ続きますが、ひとまず今日はこれで☆
明日はモーニング半島までみんなでドライブしてきます